人は生き返る??? | 縁溜 ~えんため~

人は生き返る???

MSN-Mainichi:「人は生き返る」が15% 長崎の小中学生

長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件を受けて同県教委は24日、小中学生約3600人を対象に実施した「生と死」のイメージに関する意識調査の結果を発表した。「死んだ人が生き返ると思うか」の問いに555人15.4%)が「はい」と回答。一部の児童・生徒は人の死を現実的にとらえられていないことが浮き彫りになった。ただ、中学生の方が小学生より「生き返る」と答えた割合が高く、県教委は「結果については一部疑問もあり、経年調査をしたい」としている。

県教委によると、調査は長崎家裁佐世保支部が事件の審判決定要旨で「加害児童は自己の経験や共感に基づいた『死のイメージ』が希薄」と指摘したことなどから、04年11~12月に実施した。県内全域から抽出した小学4年1196人、同6年1241人、中学2年1174人に、無記名、2択方式で6項目の質問をした。




少し前のニュースになってしまうのですが、どうしても取り上げたかったので取り上げさせてもらいます。

このニュースを見たときはかなりビックリしました。アンケートは行う側の意図によって数値を変化させることができるといいますが、今回ばかりはそんな意図も含んでなかったと思っています。そんな中でこの数値は驚きでした。

最近の子供たちは自然に触れる機会が減っていると言いますが、本当に動物や昆虫の死からも遠ざかってしまったのでしょうか・・・。僕が子供のころは(みなさんもそうでしょうが)祭りの屋台で取ってきた金魚が一日で死んでしまったり、バッタとカマキリを一緒の虫かごに入れていたら次の日にバッタがいなくなっていたという経験をしたはずです。子供はそういう経験を通してまず「死」と向き合うものだと思っていました。

僕が中学生の時には無人島キャンプで自分たちでにわとりを殺して食べました。これは残酷なように思われるかもしれませんが、いつも自分たちが食べているものは、自分自身が殺害・加工に携わっていないというだけで同じことをしているわけです。実際に、僕はこの経験を通して自分が「生かされている」ということを肌で学ぶことができました。

本当の問題はもしかしたら、マンガやアニメ・ゲームの浸透が原因なのかもしれませんが、それは僕が子供の時にもあったことです。では何が問題なのか?それはやはり現在の子供を教育する両親や先生といった「大人」がそういう教育を怠っている、もしくは大事なポイントを教え忘れているせいだと思います。

子供たちが大人になった時にも、本気でクローンで人が生き返るなんて考えていたらとても悲しいし、社会的にも非常に重大な問題です。常に「死」と向き合うことはエネルギーがいるし、僕自身できません。しかし、「命」がどんなものなのかしっかりと考えて、その大切さを知ることはとても大切なことだと思います。

人生は一度きり!!だから楽しい!!ですよね?次回の県教委のアンケート調査結果に注目したいです。